ご相談のきっかけ(心配した故人の知人から)
先日は、故人の知り合いの方が、遺産の処理について心配してご相談に来られました。
故人は外国籍をお持ちでしたが、数十年日本に住んでおり、日本にも海外にも遺産がありました。
もっとも、故人のご親族は皆海外に住んでおり、日本の遺産のことについてわかっているご親族がいませんでした。
故人は、生前、身の回りのことから資産の管理まで、様々なことを日本の知り合いの方(ここでは「秘書」とお呼びします。)に頼んでいました。
その秘書の方は、故人の遺産について、ご親族が相続手続きを始める際に、きちんと引継ぎができるようにと、故人の死後も資産の管理をできる範囲で続けていました。
もっとも、ご親族がいつどういう形で相続手続きを始めるのかわからず、具体的にどのように引き継げばよいか、わからない状況でした。
また、秘書の方は、故人の資産の管理はご親族または専門家が行うべきだと考えており、ご親族への引継のめどが立たないまま自分が管理を続けることに不安を抱いていました。
このような状況で、故人の資産をいつまでも管理し続けることは出来ないので、早めに引き継ぐ必要があると考え、ご相談に来られました。
ご相談の結果、私から、故人のご親族へ連絡を取り、ご親族から相続手続きについてご依頼を受けることになりました。