ご相談のきっかけ(海外の遺産の処理に困って)
国際相続について、海外の遺産の処理に困ってしまって、というご相談をお受けしたことがありました。
故人は日本国籍をお持ちで、遺産のほとんどは日本にあったため、ご親族が、日本にあった遺産について、相続手続きを終わらせました。
一方で、ごくわずかですが、海外のある国にも遺産がありました。
ご親族は、一度、知り合いのつてをたどって、その国の現地弁護士に対応を相談したところ、相続手続きはできるが、期間も費用もかかるといわれ、そのまま対応を依頼してよいものかどうか、どうしていいかわからず、とりあえずそのままにしていたとのことです。
私がご親族からお話をお聞きしたところ、その弁護士がいう期間も費用も、必要な手続きからすれば合理的な範囲であるように思われました。
また、海外にある遺産は、費用を差し引いてもプラスになるであろう金額のものでした。
ご相談の結果、海外の遺産について、ご親族がこれ以上対応するというのは負担が重いとのことでしたので、私が現地弁護士と改めて連絡をとり、海外の遺産について、現地弁護士とやり取りしながら、相続手続きを進めることになりました。